CommonMP Ver1.2 では、上記のどちらの場合にも、マルチスレッド動作が行えるようになりました。
先ず、この節では、独立したプロジェクトのマルチスレッド動作について説明します。
CommonMP上で一つの計算プロジェクトを開き、計算実行を行っている最中に、新しいプロジェクトを制作したり、他のプロジェクトを開いて編集、計算実行することができます。
複数のプロジェクトを開いた例
複数のプロジェクトの内の一つ（湖の生態系計算プロジェクト）を計算している例
湖生態系プロジェクト実行中に、他のプロジェクトに切り替えて計算を実行した例
上記の図に示すように、複数のプロジェクトを開いている時、管理画面のコンボボックスで選択したプロジェクトが制御可能となります。 制御可能となったプロジェクトに対して「開始」ボタンを押下し、計算を開始し計算させている最中に、コンボボックスで異なるプロジェクトを選択すると、選択したプロジェクトが制御可能となり、最上位に表示されます。
ここで、新たに制御可能となったプロジェクトに対して 製作／変更を行ったり、計算開始／中断／終了／リセット等が行えます。
この様に、複数のプロジェクトを切り替えつつ、プロジェクトの作成から動作確認、保存までを同時に行うことが可能です。
この機能を正常に動作させる為には、開かれた複数のプロジェクトが完全に独立している事が保証されている必要があります。 例えば、複数のプロジェクトが同じデータファイルを読み込んだり、同じファイルに出力を行ったりする時には、動作が保証されません。 （これらのチェックはComonMP側ではできないので、操作者が気を付ける必要があります。）
また、同一のプロエジェクトを複数開くこともできません。