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３章　CommonMPの要素モデルを作成する
３．５　計算結果を 他の要素モデルへ送る
３．５．３　送信パターンの設定

　要素モデルが送信仕様を公開することで、CommonMPのGUI等から 他の要素モデルとの接続の設定を行える事は前に説明しました。
　ところで、一つの要素モデルが複数の送信仕様を持つことが可能です。　例えば、河道モデルを考えた場合、下流端からの出力として、流量／水位を送信する送信仕様の他に、断面全ての水位・流量・流速等を送信する仕様等も考えられます。
　CommonMPは、「送信仕様」を　「送信パターン」として定義し、それをCommonMPに登録します。
　つまり　「送信パターン」とは、

�@　セル内のデータの数は？
�A　セル内にはどのようなデータを乗せるか？
�B　セルはどのような型（１次元／２次元／３次元？）

　を定義したものです。


　CommonMPへ登録する送信パターンを作るのは　Factoryクラスであり、要素モデルのプロパティ情報として設定します。
　Factoryクラスの　public override McCellModelPropertyIF CreateModelProperty(HySID csLibraryID, HySObjectKind csModelKind)　メソッド内で　以下のような手順で　要素モデルのプロパティデータに送信パターンを設定します。

　�@モデルプロパティ情報に　送信パターンクラスを生成を依頼します。
　�A送信パターンクラスにセル情報の生成を依頼します。
　�Bセル情報を送信パターンに設定します。
　�C送信パターンクラスをモデルのプロパティ情報に追加します。

　　　　　　　　　　　　　
　
　上図の送信パターンクラス（McTranInfoPattern）が　パターン情報を格納するクラスで　「送信パターンID」、「データの型」、「送信パターン名称」、及び、「セル内に格納する情報」を持ちます。
　送信パターン毎に　１個の送信パターンクラス（McTranInfoPattern）が生成され、　プロパティデータクラスに追加されます。
　
　コーディングイメージと　GUIの対応を下図に示します。

　　　

　

　要素モデルはプロパティデータに設定した送信パターンに応じた送信処理を実装します。　次頁からそれらの実装方法を示します。

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初版：2013/06/23 |