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１章　はじめに


　水理水文等のシミュレーション計算には FORTRAN を使用して行う場合が多いと思います。
　一方、CommonMPは C#を利用して開発されており、CommonMP上で動作させる水理水文のモデルを作成する場合に　FORTRANの技術者にとっては　C#言語文法の習熟の他に　オブジェクト指向に対する勉強も必要となります。
　また、CommonMPに付属するドキュメント等は　オブジェクト指向に対してある程度の知識を持っている方々を想定してあるため、いきなり CommonMPを利用しようとすると　最初の敷居値がかなり高いかもしれません。
　
　そこで、オブジェクト指向の知識がない方でも　CommonMP上で動作する要素モデルが開発できるように　一緒に勉強していきたいと思います。
　
　このHP開設の目的は、多くの方々にとって、自力でCommonMPの要素モデルを開発して頂ける為の一助となる事です。
　読者としては、多少　水理水文関連の学習していて、これからCommonMPを使用して要素モデルを作成したいと考えられている方々を対象としています。

　尚、説明をわかり易くするため、説明の内容や用語の定義等は　厳密ではなく、多少不正確な記述になっています。
　また、本HPからダウンロードしたサンプルソース等は自由に改造して使用して下さい。また、リンクも自由に行ってください。
　但し、本HPの作者は、水理・水文分野の素人ですので、モデルには誤りがあるかもしれません。　個人の責任での使用をお願いします。


　CommonMPは水理水文シミュレーションモデルを動作させる為のプラットフォームですが、ダウンロードしてインストールした状態では　実用的なシミュレーションモデルは組み込まれていません。（サンプルや一部のツール的要素モデルが組み込まれているだけです。【Ver1.2現在】）　　そこで、誰かが作成した要素モデルを入手して自CommonMPへそれをインストールするか、自前で要素モデルを作成する必要があります。（入手した要素モデルと自前で作成した要素モデルを組み合わせて動作させることも可能）　　CommonMPの要素モデル開発には、Microsoft　Visual　C#　を使用します。
　CommonMPをインストールすると、CommonMP実行本体の他に、モデル開発の為の　Microsoft　Visual　C#用　ソリューションも一緒にインストールされますので、このソリューションを用いて　要素モデルの制作、ディバッグを行うことができます。
　折角、要素モデルの開発環境が準備されている（しかも無償で）ので、それらの開発環境を活用し、自前で要素モデルが作成できるようになることを目指します。　
　ここで作成したソースは全てダウンロードできるようにしてあるので　ソースと本文の説明を見比べ下さい。

PS．　
　CommonMPについては既に色々な所で言及されているので、CommonMPとは何か　という事に対する説明は省略します。

    CommonMPのホームページへ　  



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初版：2013/06/12 |